死なないためにブログ書く。

贅沢したいわけじゃない、ただ普通に生きるためのコスト(お金も努力も)、高すぎじゃない?

「死ぬ死ぬ言っている奴ほど死にはしないんだよ」と誰かに言ったことはありますか

夫の職業訓練校の期間が終わって、でも残念ながら卒業までに職は決まらず。夫が家にいること自体は嬉しいのだけど、二人とも稼げてないから死期迫ってんね、と他人事のように思う。あと、夫は昼寝しててもうなされることがあるから私自身は起きてても傍にいなきゃいけなかったりしてブログ書く時間取りづらい。

そんなわけで三日空いてしまいましたが本題。

けっこう気軽に言われるタイトルのこの言葉。何ならコミカルな場面で言われることだってある。私の好きな映画の「引っ越し大名」でも言われてるし、実際そういう傾向はあるのかもしれないね。言っている人に悪意があるとも思わないけれど。

最近、とある5ch系まとめブログで「完全自殺マニュアル」という本のAmazonレビューに地獄の様なレビューがあるという記事を見て、実際に読みに行ってみた。特にリンクは貼らないけど、息子を亡くした親御さんによるレビューと思われ。今回の話題に絡むところを一部引用。

そんなに死にたいなら、許可をとって死んでください。

あなたはうつ病かもしれません。
だから、冷静に本気で家族に「辛い助けて」と伝えてください。

自殺の方法を考える前に、医者にいってください。

息子は、辛い原因がわからず一週間後に精神科を予約していたのに逝ってしまいました。
携帯の履歴には、何件も精神科に電話した記録が残っていました。
予約が一杯で取れなかったんです。

私はさ。

自殺で親しい人(家族ではないけれど、濃密な時間を一緒に過ごした)を亡くしているし、でも「生きるの大変すぎでしょー」って毎日思ってるから、この息子さんの気持ちも親御さんの気持ちもどっちも少しはわかる。

その上で、言うんだけども。

この世界には「死ぬ死ぬ言っている奴ほど死にはしないんだよ」って言葉が、溢れてるからさ。それで、笑われちゃうからさ。言えないんだよ、死にたいぐらい辛いと思っても「死にたいぐらい辛い」と、本気モードでは。言えたとしても、この言葉が気軽にはびこっちゃってるから、言ったことで「……って言ってるうちは大丈夫でしょ?」って判断されがちなんだよ。

そりゃあさ、最初の方にそう言えた人は誰かに助けてもらっただろうから結果的に死なずに済んだんであって、それは「死ぬ死ぬ言ってる奴ほど死にはしない」ってのとはまた違うでしょ。

それなのに、この言葉が気軽に、滑稽話みたいに蔓延ったから。

死にたい人は、誰にも言わずに静かに死ななきゃいけなくなったんじゃないかな。このレビューの親御さんだって、まさか息子さんに直接そうは言わなかったとしても、テレビなんかを見ながら見ず知らずの他人に向かって何気なく言ってしまったのを、もし、息子さんが聞いていたとしたら。

息子さんの立場になったら、その言葉を言う人には助けを求められないよ。

 

だからね?

悪意はなかったかもしれないけどね?

「死ぬ死ぬ言っている奴ほど死にはしないんだよ」

って、一度でも気軽に言ったことのある人はさ。

それを聞いて笑ったことのある人はさ。

周囲に自死した人がいたら

「なんで助けてって言ってくれなかったの」

なんて、言う資格はないかもよ。

 

どうか。

これから発せられる「死にたい」という言葉が。

嘲笑されませんように。

祈りというよりは呪詛のような気持で、今日はここまで。

私はもう少しは生きられるだろうから、また明日。